今月の一押し

色々買ったが*1一番面白かったのが
虚数霊」*2
むらかわみちおは大好きだがとにかく寡作でめったに単行本が出ない。
もう10年前に生き別れになった恋人のように愛しんで読む。

第6話のラスト4ページを読んで
ボロボロと涙が止まらない。

だからやばいんだよ!こういうの!
あとくうたんかわいい。かわいすぎ。やばい。
真面目な話をすると、古くからの伝承である「付喪神」と、
現在の文明の産物である「AIで喋る人形」の対比は見事。
確かに現実にはもはや同一の存在である。
そして物語は明確にその先を目指している。
俺にとってむらかわみちおは「ただ面白く読む」だけでなく、
「読むことによって新たな視点と問題を提起してくれる。」重要な作家だ。

気分転換に
神州纐纈城」②石川賢著(講談社)を読む。
とりあえず俺はこれからセッションのことを
しぼり機
と呼ぶことにする。

なるほど、ああやってRLはPLから経験点を搾り取るのだな。

*1:具体的には「アメリカン・スプレンダー」とか「ちいちゃんのおしながき」とか「ピンキーのアンソロジー」②とか「劇画 人間革命」とか「ドルアーガの塔不思議なダンジョン」とか「エイリアンシンドローム」とか星新一コミックアンソロジー「空への門」とか「天使的探偵団」①とかいろいろ

*2:http://www.jbook.co.jp/product.asp?jan=9784344804272