リアリズムとプレイングの関係
昨日、ちょっと気が付いたのでメモ代わりに書いとく。
まず結論からいうと、常にPLの取る行動は現実のリアリティに拘束されている。
最近、TRPG以外とTRPGでこの事を感じた事がありました。
まずはTRPG以外の場合から。
先日これを購入したんですが
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自分は無意識にオスを選んでいたんですよ。
んで今日になって何故オスを選んだか考えてみたんですが、
どうやらメスを飼ったら「子供を産んだら世話とかが大変だなぁ」
と現実に犬を飼った場合の経験を照らし合わせて結論を出していたようです。
このように人は仮想現実に置いても、おいおいにして、「現実」や「常識」を規範とすることが多いわけですよ。TRPGだと左右対称のダンジョンにPLが挑むときは必ず右側から攻略するとか。*1
んで次はTRPGの場合。
去年、自作のN◎VAシナリオ「冤罪」をプレイする機会があったんですが、そこでMS−4さん(id:ms-4)がトーキーのキャストをプレイしたのですが、シナリオ中に重要な映像データがキャストに渡された訳なんですよ。このデータには<不可触>がかかっていて、<電脳神>とかそういう神業で打ち消せば見れるので、他のキャストと合流して、神業を使ってもらうのを想定していたわけです。ところが、「<不可触>がかかっている」という演出をするために、データを見るとこういうテクスチャーが出るようにした訳です。
>>映像データを見ると、今回の事件の真実は全て明らかとなった。しかし、この件の黒幕の強大な権力を知り、あなたはこの件について口外する気を喪失した。<<
こう書いたら、MS−4さんが、この件に関してリサーチする気が失せてしまったのです。*2
正直、想定外だったので慌ててフォローした訳ですが、
この場合、RLの口から「口外する気を喪失した。」と発言されたという現実が、PLの行動を拘束したと言えるでしょう。*3
このようにPLはキャラクターのロールプレイを行う場合でも、常に現実によって認識している以上、シナリオを書くときもこういう事には気を配ることが大事。
つまりは「シナリオをPLの「常識的」な認識によって行動することで、シナリオが面白くなるように書く」というのはけっこう重要だ、とそういう話。