石川 賢の訃報について

残念ながら死んでしまえば人はそれまでだ。

恐らくこれから起こるだろう、石川賢リスペクト祭りや死亡をイベントとして扱う出版祭りも、今まで読めなかった作品が読めること以上の興味はない。

未完の作品が終わることがないのは愛読者であればあるほど当然の事であったし。

そうすると我々が出来ることは何であろう。

虚無戦記」のなかに
「貴様!進化を武器にしたのかぁ〜っ!」
という名台詞がある。

石川 賢が進化の途上で倒れてしまった今、
残された我々が石川マンガの主人公のように目をグルグルさせて『自分が出来ることをやる』。

それこそが作品の熱気に触れた者の義務だと思うのだ。

嘆くのは上っ面しか読んでない読者に任せよう。

作品でしか石川賢に触れることが出来なかった我々愛読者は今こそ目をグルグルさせて、

「石川 賢の愛読者は作者が亡くなってもへこたれない」

かつて、石川 賢の作品はそれぐらいの熱量を持っていたことを示すべきである。