いや、俺さ
井浦秀夫好きなのよ。
- 作者: 井浦秀夫
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2000/03
- メディア: コミック
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- 作者: 井浦秀夫
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/09/29
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んで「弁護士のくず」で評価が高まったせいか、
少年の国―MYSTERY OF NEW RELIGION (1) (双葉文庫―名作シリーズ (い-39-01))
- 作者: 井浦秀夫
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2006/09
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少年の国―MYSTERY OF NEW RELIGION (2) (双葉文庫―名作シリーズ (い-39-02))
- 作者: 井浦秀夫
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2006/09
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が出たのでイッキ読み。いや面白かった。
とにかくエコーが拡大していくときの人間模様が面白かった。
テンポいいのであっというまに読んじゃった。
あとネタバレっぽいことは畳む。本編未読の人は読まないほうがいいよ。
このマンガの一番の読みどころは宗教組織エコーが拡大していくときの人間の変貌っぷりとその加速度なんですが、
上杉が最後まで教義と神を疑いつつも進んでいくところとかほんとうに面白い。
俺が井浦秀夫の作風で好きなのがこの作品でも顕著に出てるけど、「定義を読者に委ねること」
この作品でも最後まで「神の実存」に関しては明確な定義をしていない。
エコーのトリック解明についてはむしろ話を終わらす為に展開したもので、
そこで奇跡などは一端は否定されるけど、最後まで「柴は本当に神を見たのか」「聡美が語った神の言葉」については完全に何の説明もされないで終わる。
普通に考えると「設定を拾わないで放っておいた。」と見られてもしょうがないんだけど、
これは「神がいるかいないかは個人で判断するしかない。」というスタンスで書かれている、と思うわけですよ。
そう考えると、このマンガは「未完成故に完成されている」と捕らえることが出来るわけです。
こういう読み方も出来るから、井浦秀夫は好きだw
(最も、こういう宗教マンガでは「神の実存」に対して「いるかもしれない」というオチが定型であるんだけどね。あとその後に書かれた「弁護士のくず」とか、「魔法使いの弟子」は「奇跡、心霊は全てトリック」というスタンスで書かれている。更にいえば心霊とか奇跡とかではなく、「人間の営みに死んだ人の想いが重なる」とかそういう手法で書かれていることが多い。)