そういえばこれをやってなかった。
「よう、暢気だなお前は。」
平日の昼下がりに受話器を取ると、嫌味な男の声が聞こえてきた。
「誰だあんた?」
「そんなことより、何かが無くなっているのに気付かないかい?高校生の探偵かよ、
青臭いファンタジーだな。学生時代になんかトラウマでもあったのか?」
電話の声に反応してTRPGのキャラクターを保存してあるバインダーを調べる。
「無い、”嘘狩理有”が無い!」
「まあ、そういう事だ。お前のキャストは誘拐した。」
「どういうつもりだ?」
「おいおい、口の聞き方に気をつけろよ?今やお前のお気に入りのキャストの命運は
俺次第。このまま燃やしてもいいし、何だったら
「Hellbabyさんに借りたんです。こうしてプレイしろって命令されたんです。」
コンベンションで使用してもいいんだぜ。」
「要求を聞こうか・・・」
「物分りが早くて助かるぜ。お前が持っているキャストが欲しいんだよ。
無い知恵絞って一所懸命考えたようじゃないか。」
「どれだ、”ラー”か、”電磁力探偵”フレミングか!」
「そんなバカキャスト誰がいるか!”トリトン”だよ。」
電話口で俺の顔は青ざめた━
そういえば、こういう厨房臭いことやってなかったなと思いHPを更新*2しました。