萌えとは何か?

萌えとは何か。常日頃から我々の頭を悩まし、そして結論が出ない問題である。
今回、偶然にもPL全員が萌死したシーンがあるのでここに記す。
何らかの参考になれば幸いである。
予定通り、プレイが安定しなくなったダンビラくん。
途中、ビリケンマンに当身を食らうこと一回、セルフ当身*1三回以上。
さすがに「ヤバい!」と思った吉井さんがすかさずフォロー。
吉井さん「夏瀬どん、落ちつけ。素数を数えるんだ。」
夏瀬さん「1、2、3、4、5、6、7、あれ?
全員萌死。
しばらくプレイ中断。いや凄かった。「味の助」の萌乃香なんか目じゃないね!*2
閑話休題
そして情報収集。
二日目の終了まで情報が出ない。
とにかく情報収集を【生活】でやっていたら、趣味のディレクトリを引っ張り出せず
どんどん、皆暗い顔に。
その一方、二中のシバタのロールプレイに磨きがかかる”ジャンゴ”。
そして最終日。ビリケンマンが【生活】情報収集判定、イベント表に突入。
結果
4、ミナミで接待、接待。この日は他の行動が出来なくなるが、上位リンクを1つ得る。

描写
路地裏で制服を着替えてビリケンマンに変身しようとしている鈴吹アサ。
そこに、一声
「鈴吹、学校はどうした!」
せ、先生!

かくしてビリケンマン、補習授業へ。
からすさんの顔もど真っ暗に。
全員頭を抱えた挙句出た結論は、
ビリケンさんにお願いしにいこう。」ジャンゴが行くことに。*3
ジャンゴの魂を食らって*4、願いを叶えることになったビリケンさん。「ほな、いきましょか〜。」
学校が地震で崩壊。
先生「仕方ない。補習は中止だ。」
全員「ただ、補習を中止すりゃいいじゃん。」
誤魔化す俺「ビリケンマン、復活!ビリケンマン、復活!
そして情報収集はみるみる進む。

  1. 殺人侯爵がアーカムアサイラムの患者で病院を脱走したこと。
  2. アサイラムの脱走患者捕獲部隊が殺人侯爵を捕まえようとしてること。
  3. 殺人侯爵は兄が逃した芸術作品を造ろうとして、和美の父とPC達を狙っている。

そこが分かった時点でPC達は和美の自宅へ急行。

━そこには、奇妙なオブジェと化した和美の父と、泣き崩れる和美、
その周囲で新たな芸術作品を湛える大衆がいた━

激怒するPC達。大衆を殴りつけて喋らせると、”殺人侯爵”は因縁の地、かに道楽に向かったことが判明。
急いで向かうPC達*5
そこへ、脱走患者捕獲部隊相当の装甲十字軍登場。ケチャップへ。
ここでPC達をヒィヒィ言わせる予定だったが、PC達は無傷で十字軍撃破。*6

そしてかに道楽へ。10年前と同じ状況の再現である。と〜れと〜れぴ〜ちぴ〜ちまで。
殺人侯爵「私は兄とは違うのだよ。例えば兄は私と喧嘩をしようとはしなかった。
何故だか分かるかね?」
ダンビラ「貴様らに名乗る名前はない!」(顔面のシャッターを閉じながら)
全員「ロム=ストールかよ!」*7
見事に会話がかみ合わないまま戦闘突入。
しかし、10年前とは状況が違う!こちとら”殺人侯爵”のシンパ相当のトラキチがいるのだ!<口撃>と<俺が法律だ!>でヒィヒィいわせるぜ!
ジャンゴとビリケンマンの攻撃でトラキチ全員撃退。
俺の顔がど真っ暗に。
ダメージを負った殺人侯爵はここで伝説:英雄を使用。
殺人侯爵「無駄だ。芸術は暴力には屈しない。」
そこへ、ダンビラの奥義:暗器が唸る!
ダンビラ「運命両断剣!」
肉体点のダメージが10点を越えたので、死亡。
頭から真っ二つになる殺人侯爵。しかしここで、代償:般若*8が発動。
殺人侯爵は割れた頭を両手で押さえてくっつけながら、
「無駄だ!真の芸術は絶対暴力には屈しない!」
みるみる地獄の兵卒に変化。*9
そこへダーガーが伝説:天才を発動。代償:般若の発動をキャンセル。
ダーガーが左手に燃え盛る赤い宝石を持って宣言する。
「これこそは聖遺物、ブラッドストーン!
その周囲、最大半径300kmに物理法則の全く異なる超空間を召還する!
そこは、創像的思考が全てに優先する世界!
ブラッドストーンが燃え尽きるまでの3分間、ダーガーはまさに人を超え、
機械を越えた、全能の神そのものとなるのだ!*10
ダーガーが閃光のように放った重力波が、殺人侯爵の魂を燃やし尽くす。
彼は次の瞬間、真っ二つに分かれて死亡した。
そこへ、おっとり刀でアーカムアサイラムの部隊が到着。
カニンガムとアサイラムの院長、切札・博士(きりふだ・ひろし)が登場。
死体を回収して、PC達にお礼とお詫びを述べた後で、
「また、会いましょう。」と台詞を残して去っていく。
戦いは終わり、おたから:シュレディンガーの死体は深夜、パンチョの店で空けられて、中に死体が無いことが判明。芸術は一瞬にして紙クズと化し、人々は殺人オブジェブームから目を覚ました。

そして、聖デュマス教会で事の結果を斎門神父と和美に述べた後、別れ別れになる
PC達。
ビリケンマン「ジャンゴさん。一緒に戦ってはくれないのですか?」
ジャンゴ(震える手を押さえながら)「どうやら、この街で何かが始まっている。本格的にアルコールを抜かなければならない。再会するのはその時だ。」

そして最後にマスターシーンを挿入してセッションは無事終了した。
━深夜、外は雷雨である。
しかしそこにいる人物達は外の喧騒より、内なる狂気との戦いに忙しかった。
アーカムアサイラム、会議室。マホガニー製の机には11人の人物が座っていた。
部屋の中は暗く、人物の様子は伺い知れない。
しかし、彼らには奇妙な共通点があった。
男性であること、そして全員”狂って”いること。
彼らこそが、アーカムアサイラムの経営陣、一騎当千のキジルシ達。
その名も、”12人の狂える男”。
そこへ、一人の人物が入って来た。
”12人の狂える男”の一人、『地獄の』カニンガムが迎える。
「お待ちしておりました。切札院長。」
「ここでは、Dr.ワイルドカードと呼び給え。」
ワイルドカードは席に座ると机に”殺人男爵”と”殺人侯爵”のカルテを広げる。
「テストケースは成功だ。いよいよ、我らの計画を遂行させる時が来た。」
全員が唱和する。
「大阪キジルシ化計画。」
夜の空に雷鳴が響いた。あたかも、ミナミの街が悲鳴を上げるように。
サタスペアメコミキャンペーン第一話〜
「帰還」Fin

*1:自分で自分の腹を殴って気絶するという全く新しいマニューバー。TRPG史上に残る発明だ。

*2:このままだと誤解されそうなので追記。夏瀬さんはネットゲーとかやりこんでいるだけあって、ゲームとかやるときっちり計算して面白いコンボとかきちんと造ってくる。しかし、それを補って余りある萌えマニューバーがあるので目立たないだけなのです。

*3:吉井さんのナイスアドバイスゼビウスの最終面を見せろと言われたら、ファミコンロッキーの単行本を買ってくればOK。」

*4:ジャンゴは精神点を一点捧げた。

*5:この時点で三日の2W目。PC達は1Wで戦闘を済ませてから、無理をして深夜にパンチョの店でおたからを売却する予定だった。

*6:ジャンゴが「鮫のように笑って」行動済みにされてから全員で車体攻撃。チクショウ。

*7:多重剣豪すぎです。

*8:ラブニャンで導入されたもの、キャラが死亡すると1D6して出目に対応したモンスターになるという、PCに付けると代償だが、敵に付けると異能レベルの効果を発揮するもの。

*9:黒野さんの台詞「こりゃあ、兄ちゃん弟と喧嘩せんわぁ。」

*10:「混淆世界ボルドー」二巻参照