自分への誕生日プレゼント
悩んだ末に、「アストロシティ ライフ・イン・ビッグシティ」を購入。
アメリカンヒーローが跳梁跋扈している世界を市井の人たちの心理描写を中心にあぶりだしていく手法と
ドラマチックなストーリー展開は
さすがマーブルズのカート・ビュシークと唸ること必死。
読んでいると、ほぼ2ページごとぐらいに
「カッコイー!!」
と壊れたプレーヤーのように叫ぶ俺。
あと屈指の名文なのが序文。
とにかくアメコミを偏見で読まない連中を多く見ているのでうんうん頷く。
何より、このジャンルへの愛と無限に満ちた可能性をしっかりと提示してくれる。
アメコミ読まない連中こそコレ見るべきなんだよなぁ。
いい機会だから書いておくと、俺は「マンガが好きだ」と言ってる人でアメコミ読んでない人の意見とかは余り俺の胸の内には届かない。
誤解を恐れずに書くと、常に「一段低く見ている」。
いやこういうことが言いたいんじゃなくて、つまり
かくも名作が次々と翻訳されて、
ここまで豊穣で可能性に満ち、
読むことによって確実に読者の精神に
新たな視点と光をもたらしてくれるジャンルが
あまりにも読まれていない。
しかも、それで平然と「マンガが好きだ」という人々が
多すぎることが俺には信じられないのだ。
このジャンルを読まないことで「マンガが好きだ」という
自身への誇りが傷つかないのか?
俺はただ思う。
「無知は最大の罪だ」*1