ワンピース劇場版「オマツリ男爵と秘密の島」

朝の8:30が初回なのでとりあえずなだれ込む。
周囲には小学生とかがダッシュで劇場に向かっていてナゴむ。
開始直前に入ったら子供同士が
「ああ〜、もう始まってるよ。だから早く行こうっていったじゃん!!」
「まだCMだから大丈夫だよ。映画みれるし!!」
「最初から見たかった!!もう今日台無しだよ!責任とれよな!!
超ホノボノ。

とりあえずCM見てて、気になったトピックス。
金色のガッシュベル劇場版「メカバルタンの逆襲」8月
監督が五十嵐卓哉なので「見てもいいかな」とは思った。あとメカバルタンデケぇ。
仮面ライダー響鬼魔法戦隊マジレンジャー劇場版 9月
これは見に行こう。響鬼はどうやら響鬼が「何故、響鬼になったのか?」という話らしいし。

んで鑑賞。
やっぱ細田守はスゴいね!!

ここからはネタバレしているので、ストーリーとかを知りたくない方は見ないで下さい。





























・ストーリーはシンプルで
ルフィ達一行がオマツリ島にリゾートと称して招待されると、そこでは招待の代わりに地獄の試練が待っていた。
試練を受けていくうちにオマツリ男爵の手によって、仲間は一人、また一人とバラバラにされていく。
実はオマツリ男爵はかつてレッドアローと呼ばれた大航海時代の海賊だったが、
嵐によって仲間を全て失い、オマツリ島の花リリー・カーネションに生贄を捧げることで仲間をゾンビとして蘇らせていた。
海賊を呼び寄せて、その一味をバラバラにすることで自分がかつて味わった、絶望と後悔を味あわせた上でリリー・カーネーションに生贄にすることで永遠を生きる殺戮者だったのだ。
それに仲間を奪われたルフィが単身立ち向かっていく話。

感心したのはオマツリ男爵とリリー・カーネーションのギミックを表すのを、説明台詞を
極力排して、絵と情景描写だけで観客に分からせている。
要するに物語を「ただ見ているだけで分かる」レベルまで徹底して噛み砕いて配置してある。
ストーリーの背景とか世界観とかはうっかりすると説明セリフを入れたくなるものだが、
これはすごい。
これは説明するより映画を一回見てもらわないと分からない。

驚いた所
・リリー・カーネーションの花がモロに形状記憶合金がモデル。
昔、形状記憶合金って言って、コイル状の棒があったでしょ。お湯につけると真っ直ぐになるやつ。アレ。
テーマに非常にマッチしてるのですが、子供はアレ見て「あっ、形状記憶合金だ!」って分かるのかな?

はだしのゲンチック
後半、ルフィにオマツリ男爵の絶望と後悔と孤独の数だけ矢が刺さるシーンがありまして、
その後でルフィが針ネズミになりながら歩くシーンがあるのですが。
その時、ルフィの体内で鏃が触れ合ってチャリチャリと音を立てる。
はだしのゲンのガラスが刺さった被爆者を思い出しました。

総合的な感想は、細田守が好きなら見るべし!といったところ。
細田守の作品が好きじゃないなら、見ないほうがいいよ。
分からないから