失敗しないルールブックの選び方

今日はルールブックの選び方について話そうと思う。

断って置くが、どういうシステムを選ぶのが適切か?とかそういう話ではない。

 本を買うときに平積みにされてる中から一冊選んで買うように、ルールブックにも正しい選び方というのが厳選としてあるのである。

 何故か、ネットとかではTRPGに関する捻りまくった概念の集合体のような記事はよく見かけるが、こういう実用的な事項については書かれてはいないのが実情である。

 そこで筆者が十数年のTRPG生活の中で体得した選び方を公開しようと思う。

まず、欲しいシステムがある本棚にいったら、買う前に表紙をチェックする。
当然ながら、ルールブックは買ってから長い年月を貴方と共に暮らす分身のような存在だ。
折り目汚れがあっては堪ったものではない。

次に、ルールブックを開いてからページを全部捲ってみて手触りを確かめる

たかが手触りと侮ってはならない。ルールブックは買ったその日から何度も何度も、それこそ万や億を超える回数でページを捲ることになるのである

捲るのに手間が掛かったりすると大げさではなく腱鞘炎になる可能性すら秘めている*1
また、紙の端で手を切ったことがある者はルールブックの切れ味が良すぎることに危険性を感じるものもいるだろう。
「鋭すぎず、かつ柔らかすぎず」これがルールブックの理想である。人間と同じだ

さて、普通に書物を選ぶならここまでのチェックで十分だ。
しかし、これから選ぶのはルールブックなのだ。
常に寝食を共にし、寝るときは枕元におき、災害の際にはまず一番に持ち出す、いわば伴侶のようなものなのだ。慎重に選んで慎重すぎることはない。

 そこで、最後に選ぶポイントを教えよう。それは本の綴じ具合だ。貴方はページを捲りすぎてページがとれてしまった経験はないだろうか。それを回避するためにも綴じを確認したほうがいい。

筆者の経験から言うと、背表紙をこすりつつ指で摘んで硬さを確かめるのが最も具合がいい。
ただ、経験のないものにルールブックの適切な硬さを確かめるのは至難の業だ。
そこで、筆者が簡単にできる硬さの目安の図り方を教えよう。
例えば、小麦粉を練る場合はよく「耳たぶぐらいのやわらかさ」と言われている。
どうやら物の硬さを推し量るには人体の一部と比べながら調べるのが最も都合がいいようだ。

そこで、人体の最も硬くなる部分をこすりつつ、指で摘んで同じ硬さのルールブックを探すのである。

まずは落ち着いてゆっくり

ルールブックを調べる

シュッ シュッ グッ

人体を調べる

シュッ シュッ グッ

少しずつ硬いのを探しながら、少しペースを早めて

ルールブックを調べる

シュッ! シュッ!! グッ!!!

人体を調べる

シュッ! シュッ!! グッ!!!

そろそろ同じ硬さのものが見えて来た筈だ。浮かれて興奮しないように、もう少しだ。

ルールブックを調べる

シュシュシュッシュ! シュシュシュッシュ!! グッグッグッ!!!

人体を調べる

シュシュシュッシュ! シュシュシュッシュ!! グッグッグッ!!!

これだっ!!

ついに発見した一冊を抜き取る。

この瞬間、貴方は自分の息子に匹敵するルールブックを手に入れたのだっ!!

あとはスッキリした顔でショップを出るだけである。

お試しあれ。

*1:なお筆者はトーキョーN◎VA The Revorutionの捲りすぎで手首を傷めたことがある。例え趣味でも本気で取り組むと危険を孕むものになるという実例である。