ハヤカワのポケミス買ったら大当たりだった。

新宿の紀伊国屋に平積みしてあり、短編の連作集ということもあって最初の短編「完全」を読んだら、
「久々に俺の心の琴線にマグニチュード8の震えが来た!」

5人の有能な女警官達を主人公にしたオムニバスなのだが、まず描写がいい。読み始めるとたちまち場面に没入できる。そこからは現場の雰囲気を的確に伝える描写が深く胸に響いてくる。
しかも、テーマは「警察」や「法」ではなく「人生」。N◎VAっぽくいうとスタイルというやつだ。ここで描かれてるのは「人間が真摯に生きるというのはどういうことか。」
ただその一点だ。
これだけの迫真の物語のベクトルが数々の女警官の業務を描写しながらそこへ向かっていくのがたまらない。
ええい!書いててもどかしくなってきたわ!
とにかく本屋にいって、これの「完全」を読んでくれ!話はそれからだ!