「反吐/捨石な意図」

サタスペREmix+

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今回はPLがキャラクター同士で殺しあう特殊なシナリオです。そういうのが好きな方だけお読み下さい。

プレイ人数:5〜6人
プレイ時間:3時間〜∞
シナリオ執筆:Hellbaby

シナリオ概説:
━その盃を手にした者は、英雄となることができる。
聖盃抗争。
”獄”のおたから、聖盃を実現させるための大儀式。
儀式への参加条件は二つ。
亜侠であることと、盟約に選ばれた寄り代である事。
(ただし適正があるのなら、亜侠の経験は問わないとする。)
与えられた盟約は六つ。選ばれる亜侠も六人。
聖盃は一つきり。
奇跡を欲するのなら、汝。
自らの異能を以って、最強を証明せよ。

■フォア・プレイ
 このシナリオはバンガイの亜侠4〜6人で遊ぶことを推奨します。使用するルールは「情報(REp36〜41)」、「戦闘(REp30〜35)」、そして状況によってあらゆるルールを使用する可能性があります。DDはあらかじめシナリオを共にせめて情報と戦闘に関するページを読んで、理解して置きましょう。
このシナリオはキャラクター同士で戦いあい、殺しあうものです。このことは事前に必ず説明して下さい。
また参加するキャラクターは一人づつ違う五大盟約に所属するもの、及び屍人となります。人数が五人の場合は五大盟約のどれかを外して下さい。屍人のキャラクターは必ず一人必要となります。
このシナリオに限りキャラクターの作成ルールを以下のように変更します。
・キャラクターを参加させるときに盟約に入る条件を満たしてなくても、盟約に所属しているものとする。盟約の特典に関してはルールに準拠して特典を得ること。
・屍人は全てのデータを思い出した状態で参加できる。
またこのシナリオでは以下の特殊ルールを使用します。
・異能「接敵:〜」は使用できないものとする。
■舞台
 オオサカの街全てが舞台となります。
■タイムスパン
 このシナリオのタイムスパンは3です。無理をすると追加で1Wの行動が出来ます。
■導入
 個別の導入となります。

●描写
”ドス持つもの”(セイバー)黄龍
 「三代目」滝織省一から呼び出されて、キミが黄龍会の事務所に辿り着くと開口一番こう言われた。
「お前、捨石となる覚悟はあるか?」
差し出されたのは血で書かれた書状だ。そこにはこう書いてあった。

”獄”より拝啓申し上げます。
聖盃に吉兆があり、来る2月1日より慣例に従い聖盃抗争を執り行います。
各盟約は寄り代を一名選出し、当日の夜明け前にジェイルハウスの地下へと向かわせて下さい。
そこで参加者を確認した後に、抗争を開始します。
代表者は互いに殺し合い、殺された者の亜侠の精髄を聖盃に満たし、勝利者は盃に満たされた最強へと至る美酒「侠輝(きょうき)」を報酬としてお与えします。
抗争は当日より三日間、2月3日の夜まで行います。
なお、今回も”獄”より参加者を輩出します。
参加者の御武運をお祈り申し上げます。
                               
五大盟約 御中

千年獄長

「お前は知らんかもしれんが、何年かに一度”獄”が取り仕切って聖盃抗争ちゅうのを行っておる。」
「盟約がそれぞれ代表者を出して互いに殺し合い、勝利した者は最強になれるというルールや。」
「そして盟約同士で争いあうんや。当然面子もかかってくる。」
「今回は代表者としてお前を選ぶことにした、ウチの懐刀やからな。黄龍会の看板が掛かっている。絶対に勝つんや。」
「最悪の場合でも生き残るのは、ウチと他の盟約が一つや、それならそこと手打ちして面子を保てる。」
「言っておくが、負けたら待つのは死や。看板に泥を塗った構成員を許すほど俺は甘くないで。」
「何、相手がどんな奴でもドスで刺せば死ぬんや。ほな、いってこい。」

今回のミッションの条件は以下の通りです。

・勝利条件
参加している亜侠の内、自分を含む2名以下の亜侠が屍人とならずに生き残る。
・期間
三日間。
・報酬
10点の経験点を勝利したものの人数で割り、分配する。
好きな異能、奥義、おたからのどれか一つを任意で選んで取得できる。
・敗北
勝利条件を満たさずに期間が過ぎるとキャラクターは消滅します。

「三代目」は笑顔で送りだした。眼は笑っていなかった。
●描写
”弱肉強食”(バーサーカー)沙京流氓
「ふん、つまりはやりたい放題。どんな手を使ってでも勝てばいいんだ。」
厳窟王」天隆輝は呼び出したキミに獄からの手紙を見せた後で破り捨てた。
「ただ、俺達の切り札がククバットということは他の盟約の連中はよく知っている。
あいつらは弱いくせに耳だけは聡い鼠のようなやつらだからな。」
そして、キミの肩をポンと叩いて
「だから、今回は奇手でいくことにした。実力はあるが名が知れていないお前なら盟約どもを出し抜くのはたやすいことだ。お前を選んだのはそういう意図があるからよ。」
「俺達は他の連中と違って流儀に縛られない。どんな手を使ってでも勝て。最強の亜侠は俺の手元に置くのがふさわしい。」
「言っておくが、敗北しておめおめ戻ってこれると思うなよ。「シャイフ・アル・ジャバル」は役に立たなかった者を粛清するのには馴れている。」
「行け。そして古臭い伝統や流儀にしがみついて頭にカビが生えて乳酸醗酵しているやつらに沙京の強さを教えてやれ。」

今回のミッションの条件は以下の通りです。

・勝利条件
上記のものと同上。
・期間
上記のものと同上。
・報酬
上記のものと同上。
・敗北
上記のものと同上。

キミに非情な命令を下した時も「厳窟王」は皇帝のように輝いていた。

●描写
”房中術”(キャスター)大幇
「よく来たね。まあ座るよろし。」
「骨董屋」宗明徳は呼び出したキミが両手で符丁の暗号を示した後でやさしく言った。
血文字で書かれた手紙を見せて
「”獄”の人達も愚かね。最初から勝者が分っている抗争を始めるなんて。」
「それを理解できない連中には大幇の代表であるキミが実力をもって示すことね。」
「そして聖盃の力を手に入れて、我々の房中術に応用できるようにするのよ。」
「我々は中国四千年の歴史を持っているのよ。この国の連中が亀の甲羅を焼いて占いをして、土器に縄を巻きつけて模様をつけていた頃に、大幇は兵士に麻薬を飲ませて戦争していたのよ。」
「オオサカにいる新参者たちに、亜侠という「学問」を教えてあげなさい。授業料はあいつらの”死”をもって払わせるのね。」
「それから敗北して帰ってくるような不肖の弟子はいらないあるから、そのときは自ら命を絶つあるね。」

今回のミッションの条件は以下の通りです。

・勝利条件
上記のものと同上。
・期間
上記のものと同上。
・報酬
上記のものと同上。
・敗北
上記のものと同上。

「骨董屋」は全てのことをまるで世間話でもするように喋った。食えない男だ。
●描写
”銃撃戦”(アーチャー)コンビナート
「同志よ、新たな任務だ。」
「女帝」リュドミラ・クナーゼはキミを呼び出して任務を告げだした。
「”獄”からこのような手紙が来た。読めば分ると思うが事実上の宣戦布告だ。」
手紙をキミが読み終えると
「任務の詳細を告げる。聖盃抗争に勝利して、帰還せよ。」
「私がこの抗争にアフガンツィやブラックアドレスではなくキミを徴用した理由が分るかね、同志?」
「戦争とは大局を見なければいけない。確かに聖盃の効果は魅力だが、その為に最優秀の兵士を送るのは愚の骨頂だ。」
「何故なら、この抗争では五大盟約の代表者や屍人が入り乱れて戦うことになる。これだけの抗争だ。他の盟約に抗争を仕掛ける、あるいは仕掛けられる隙が発生しないとも限らない。」
「その為にも手元に優秀な駒は置いておかねばならない。さりとて聖盃抗争にも負けるわけにはいかない。そのためにキミを選んだのだ。」
「私がこの戦争で望む肉屋の勘定は4匹以上の魚、それだけだ。それが出来なかったものは軍法会議抜きで銃殺する。以上だ、着任せよ。」

今回のミッションの条件は以下の通りです。

・勝利条件
上記のものと同上。
・期間
上記のものと同上。
・報酬
上記のものと同上。
・敗北
上記のものと同上。

「女帝」は妖艶な笑顔を最後にキミに向けた。「死ぬな。」とも「死ね。」ともそれは読み取れた。
●描写
交通規制(ライダー)大阪市
「いや、こういうものが来てねぇ。困ったよ。」
「男妾」森辰二郎に召喚されてキミが見せられたのは血で書かれた手紙だった。
「こう堂々と「テロをやります。」みたいな宣言をされると困るんだよねぇ。盟約にはあまり犯罪を犯して欲しくはないんだが、こうなった以上は潜入捜査をするしかないなぁ。キミ、やってくれるよね。市警の代表者ということでジェイルハウスに向かってくれたまえ。」
「もちろん捜査だけれども、相手が襲ってきたら正当防衛で殺しても構わないよ。それにね。」
「”獄”にはレイビジター制度がない。仮にだ、キミが盟約の代表者を不意打ちして殺しても、死人からは事情聴取出来ないからね。キミが正当防衛でやむなく殺したと言ってくれればそれで万事解決だよ。」
「もちろん、キミが偶然に聖盃抗争に勝利してしまったら貰えるものは貰いなさい。善良な市民が厚意で送ってくれるものだからね。」
「そうなったら最強の警官が市警いることになるなぁ。どうしようかなぁ、取り合えず大幇の可哀想な男娼を取り締まって警察で保護しないとなぁ。」

今回のミッションの条件は以下の通りです。

・勝利条件
上記のものと同上。
・期間
上記のものと同上。
・報酬
上記のものと同上。
・敗北
上記のものと同上。

「男妾」はニヤニヤとだらしない笑顔で送り出した。キミと同じく勝利したことしか考えてない顔だった。
●描写
”執念で貫くもの”(ランサー)”獄”
今回もキミの管理者「千年獄長」の命で屍人歩きをすることとなった。
目の前にいる獄長はシルエットしか見えないが、思ったよりも小柄だ。だがしかし、圧倒的なオーラを感じる。
「キミは初めてだと思うが、聖盃に「侠輝(きょうき)」が染み出す気配が見られる。
これより盟約の代表者とキミが聖盃抗争を執り行う。」
「盟約の代表者は期間の間に生存者を二人以下にして生き残ればいいのだが、我々は違う。
代表者を全員殺して屍人にすることだ。元より”獄”が儀式を執り行う目的はそれにある。」
「代表者は各自が一騎当千の優秀な者たちだ。それを殺し優秀な屍人を手に入れるのだよ。」
「最もそれだけではない。代表者の魂が聖盃に集まり、「侠輝(きょうき)」となる。それは事実だし、報酬も与えられる。かつては経験点やおたからではなく、「二つの願い」が叶えられていた時代もあったがそれは変更された。」
「キミは何も考える必要はない使命を果たせばそれでいい。報酬は「侠輝(きょうき)」の恩恵と刑期の解消だ。」

今回のミッションの条件は以下の通りです。

・勝利条件
代表者全てを屍人にすること。*1
・期間
上記のものと同上。
・報酬
10点の経験点を勝利したものの人数で割り、分配する。
好きな異能、奥義、おたからのどれか一つを任意で選んで取得できる。
刑期の完全解消。
・敗北
上記のものと同上。

「それと、キミにはあと一人仲間がつくことになる。なにせ開始時には5対1で戦う可能性がある。それでは我々にとって著しく不利だからね。代表者とキミが面通しが終わった後で紹介しよう。手の内を全てやつらに晒す必要は無い。」
「おや、そろそろ代表者がきはじめたようだ。「死は水よりも濃い」ということを存分に教えてやれ。」

この導入が終了するとイベント:「宣誓」となります。

■情報
 このシナリオでは情報収集ルールを使って以下のことを調べることができます。

●聖盃戦争の代表者の居所
ターゲットディレクトリ:
SL(対象となった代表者の[犯罪]の数値)・(対象となった代表者が持っている趣味)
SL(対象となった代表者の[犯罪]の数値)で得られる情報
:対象となった代表者の居所がわかる。今回のシナリオではこの情報を入手しない限り、代表者に対して戦闘を仕掛けることは出来ない。各代表者ごとに1名ずつ調べること。

■イベント:宣誓
●描写
 夜明け前。ジェイルハウスの地下に、キミたちは集まった。これから戦うもの同士、緊張感が高まったところで、千年獄長が現れた。彼はもやのようなものに包まれていてシルエットしか見えない。
「よく集まった、代表者の諸君よ。では聖盃抗争を始める前に銘々盟約と名を上げるがよい。」

ここでDDの左隣から時計周りに名乗りを上げてもらいます。
キャラクターが名乗りを上げるたびに他のキャラクターは行いたいものだけ第一印象判定を
行って下さい。それ以降は第一印象判定は行えません。

「では、勝利条件や報酬は知っていると思うので、その他のことを説明しよう。」
「まず、現在の条件のままでは著しく屍人が不利だ。盟約のものは二人以内生き残れば勝利となるが、屍人は全員を殺さねばならない。」
「そこで公平を期すために、以下の二つの条項が決められている。」

1、1日目の4W目に屍人は標的を一名選んで戦闘を行うことが出来る。
2、その時、”獄”は独自に一名の援助をつけることが出来る。

この時DDは屍人のPLにこっそりこの紙を渡すこと。

援助につくモンスターは「二重存在」である。
初日の1Wの終了時に代表者の中から1名を選んで記入すること。「二重存在」はその代表者の天分値、環境値、異能、代償、武装を全てコピーして戦闘に参加する。

コピーしたい代表者

「そして、ここからが肝心だ。この戦いで死亡した盟約の代表者は次のWで屍人となる。
聖盃は代表者が死に、その時失った魂を「侠輝(きょうき)」へと変換する。残った肉体には無念で動き、屍人となる。」
「屍人となった以上は”獄”の所属となり生前に所属していた盟約は無縁のものとする。
無論勝利条件も屍人と同様となる。最も屍人が死ねば消滅するだけだがね。」

1、屍人以外のキャラクターが死亡すると次のWで屍人となる。
2、屍人となったキャラクターは所属は”獄”となり勝利条件が屍人と同じになる。
なお、異能や趣味などのデータは全て思い出した状態となります。
3、報酬は盟約の時のままとなる。つまり最初から屍人でないキャラクターには報酬のうちの「刑期の完全解消」は与えられない。屍人となった時点でルールに準拠して、新たに刑期を設定すること。

「ここまではいいかな。では次はこの抗争で出来ることだ。」
「基本的には「情報収集」、「計画」、「買い物」、「戦闘」、「休息」だ。このうちのどれか一つを行ったらその代表者のWは終了する。」
「Wを行う順番は全員で1D6を振り、最も高い目を出したものが、最初にWを行う代表者を指名し、そこから時計周りで行う。同じ目が出たものはもう一度同じ目が出たもの同士で振りなおし、どちらかがより高い目を出すまで振りなおす。」
「注意して欲しいのは、もし「戦闘」が発生したらその参加者は「戦闘」が終了した時点でWが終了するということだ。我々屍人には関係ないがキミ達は無理をしないように気をつけてくれたまえ。」
「なお、「戦闘」は以下の手順で行われる。」

1、自分の手番の時に「戦闘」を宣言し、戦いたい相手を指名すること。この時「聖盃戦争の代表者の居所」の情報を入手してない者を指名することは出来ない。
2、この時に「戦闘」に参加するものの「聖盃戦争の代表者の居所」の情報を入手しているものは宣言して「戦闘」に参加することが出来る。
3、戦闘する場所は常に110m×110mのフィールドとする。
4、まず、最初に指名されたものがフィールドの中央に配置される。
5、その後で「戦闘」を宣言したものが好きな場所に配置する。
6、最後にそれ以外の参加者が好きな場所に配置する。複数いる場合はDDから左隣のものから時計周りの順番で配置すること。
7、フィールドから脱出すればその参加者は「戦闘」から離脱できる。ケチャップは発生しない。
8、参加者全員が同意したときは「戦闘」を終了することが出来る。

「以上だ。では3日後にまた会おう。」

このイベントが終了すれば、1日目の1W目から開始となります。

なお注意事項が多いので以下にまとめておきます。
コピーしてPLに一枚づつ配ること。

注意事項
●入るイベント:
1、1日目の4W目に屍人は標的を一名選んで戦闘を行うことが出来る。
2、その時、”獄”は独自に一名の援助をつけることが出来る。

●キャラクターが死亡した場合:
1、屍人以外のキャラクターが死亡すると次のWで屍人となる。
2、屍人となったキャラクターは所属は”獄”となり勝利条件が屍人と同じになる。
なお、異能や趣味などのデータは全て思い出した状態となります。
3、報酬は盟約の時のままとなる。つまり最初から屍人でないキャラクターには報酬のうちの「刑期の完全解消」は与えられない。屍人となった時点でルールに準拠して、新たに刑期を設定すること。

●Wで出来ること:
1、「情報収集」、「計画」、「買い物」、「戦闘」、「休息」となる。このうちのどれか一つを行ったらその代表者のWは終了する。
2、Wを行う順番は全員で1D6を振り、最も高い目を出したものが、最初にWを行う代表者を指名し、そこから時計周りで行う。同じ目が出たものはもう一度同じ目が出たもの同士で振りなおし、どちらかがより高い目を出すまで振りなおす。
3、戦闘」が発生したらその参加者は「戦闘」が終了した時点でWが終了する。「休息」を取っていてもそのWの戦闘に参加したら「無理」をしたことになる。

●戦闘の手順と注意:
1、自分の手番の時に「戦闘」を宣言し、戦いたい相手を指名すること。この時「聖盃戦争の代表者の居所」の情報を入手してない者を指名することは出来ない。
2、この時に「戦闘」に参加するものの「聖盃戦争の代表者の居所」の情報を入手しているものは宣言して「戦闘」に参加することが出来る。
3、戦闘する場所は常に110m×110mのフィールドとする。
4、まず、最初に指名されたものがフィールドの中央に配置される。
5、その後で「戦闘」を宣言したものが好きな場所に配置する。
6、最後にそれ以外の参加者が好きな場所に配置する。複数いる場合はDDから左隣のものから時計周りの順番で配置すること。
7、フィールドから脱出すればその参加者は「戦闘」から離脱できる。ケチャップは発生しない。
8、参加者全員が同意したときは「戦闘」を終了することが出来る。

■イベント:襲撃
●描写
時は来た。屍人であるキミは「二重存在」を伴って「戦闘」に赴いた。代表者を殺すために。

このイベントは4W目の最初に発生します。
通常の「戦闘」の手順に従って戦闘を行って下さい。この時に屍人は戦いたい相手を一名選んで指名することが出来ます。なお「二重存在」は屍人と同時にフィールドに配置します。

■イベント:商魂という魂
●描写
「アイヤー。欲しいものがありそうだから来たアルヨ。」
「ああ、アタシ今多重次元歪曲存在なので代表者皆の下に一斉に訪れてるネー。」
「今なら「報酬の異能、奥義、おたからのどれか一つ」をアタシに譲ってくれれば誰か一人の「聖盃戦争の代表者の居所」を教えるアルネー。」

2日目の最初に発生するイベントです。このイベントではWを消費しません。
謎の情報屋チュンさんが皆の下を訪れます。
聖盃抗争の報酬のうち
「異能、奥義、おたからのどれか一つを得る」のを放棄すると、一名の「聖盃戦争の代表者の居所」の情報が手に入ります。
DDは各PLにこの紙を一枚づつ渡して、名前を記入して貰った後で回収して下さい。
戦闘で指名や参加が行われる時にDDは間違いがないかどうか確認して下さい。
PLが欲しくない場合は「放棄」と紙に書いて返却してもらうこと。

欲しい「聖盃戦争の代表者の居所」の代表者の名前

この紙に記入したPLの名前

■イベント:呪い(アサシン)
●描写

「全く、反吐がでる。聖盃抗争は昔から変わらない。」
「俺も「何者とも対等になれる力が欲しい」と望んだらごらんの体だ。最も同じ間違いをする奴がでないように2番目の願いで、報酬を今の状態に変えたんだがね。」
「安心しろ。これからは俺がお前になってやる。」

「二重存在」はキミの死体を見て呟いた。

このイベントは最初に屍人だったキャラクターが消滅したときに発生します。Wは消費しません。
屍人のキャラクターは異能に「呪い」を代償に「多重人格」を書き加えて回復した状態でゲームを続けて下さい。*2
なお、肉体点と精神点の欄は、「二重存在」が生きている場合は肉体点と精神点を使用します。「二重存在」が死亡した場合、次のWに屍人となって復活し、そのデータを使用しますので執念の欄は完全回復した後にそのまま使用して下さい。

■イベント:勝利
●描写

「いやいや、おめでとう。」
「さあ、「侠輝(きょうき)」を飲み干して地上に戻りたまえ。君の人生に価値あれ。」
千年獄長が手にするのは血のように赤い盃とそこに溜まる金色の液体だった。

勝者が確定するとこのイベントが発生します。
勝者は報酬を受け取り、シナリオを終了します。

敗北された方には死ぬ演出を謳歌してもらってからシナリオを終了します。

スピークイージー*3を行いシナリオを終了します。

スピークイージーを終えたらエピローグが発生します。

■エピローグ:「反吐/放浪のあとなくして」
●描写

「さて、これからがいよいよ本番だ。」
「聖盃抗争で敗北した者達は皆無念のうちに死んでいる。その執念は最早屍人など遥かに凌駕する。」
「彼らを地上に解放すればあらたな抗争を招き、それは”獄”の屍人を大量に増やすこととなる。楽しみだ。」
「最も、儀式に自分の頭蓋骨を使うのだけは頂けないがね。」
千年獄長は消滅した人数分のヒトラー三歳のしゃれこうべを出すと儀式を始めた。

今回、敗北して消滅したキャラクターはシナリオ参加前の状態で復活します。
ただし、スピークイージーが終了した後なので経験点、異能、代償は貰えません。

■FAQ

●アフターワード
とりあえずつくって見ましたが、なにせこういうバトルロイヤルものを造るのは初めてですのでもしプレイして気づかれたことがあれば教えて頂けると嬉しいです。

目次に戻る

*1:ただし、最後に屍人になったキャラクターは自動的に敗北する。

*2:但し、あくまでモンスターがキャラクターになりすましているだけなので、ゲームが終了した時点でキャラクターは消滅したものとして扱うこと。

*3:シナリオ報酬で貰える経験点とスピークイージーで貰える報酬点は別のものとして処理します。