大田克史方式

新しいプレイスペース。

新しいシステム。

新しいシナリオ。

しかしそれは事前の不安をあっさりと打ち破り、

『黒胡椒』史上に確実に残る記念碑的なフレアセッションとなった。

Roll&RoleStationの店員という”外部”のまなざしが注視する*1

「エルフェンバインの流星」
GameMaster/

MS−4+からす
+Hellbaby+辰巳山羊

●GM:妖さん(id:ayakashi)
いいゲストのロールプレイをして楽しませてくれるフレア
「敵のデータいじって強くしました。」と俺達をビビらせるプロミネンスの持ち主。
カオスフレアはどうやら水に合ってるらしく、遊んでてすごく面白いGMだった。

■大田式による表現。

いわゆる”ゼロ”世代のGMとバブル期の申し子であるHellbaby。
年齢差が十以上ある二人の演技の温度差がコミュニケーションの対流を生み、
それはフレアというシステムの福音として配布され他のPLの<根源>を揺さぶり、共鳴する。
TRPGは今、世界から個人が孤立する時期の終焉を迎え、個人がセッションという”世界”と向き合う”今”となって産声をあげる。

セッションはもう始まっている━*2

●PC① 八頭顎人(やがしら・あぎと)(18歳・男)
コロナ:聖戦士
ミームフォーリナー/アムルタート
ブランチ:装着者/スカベンジャー
 地球にいたときはヤンキーだったが、
オリジンに飛ばされたことにより、フレアと竜の血脈に覚醒。
プレートメイル相当のオーラを身に纏い、
相手に直接フレアを叩き込むことにより人体を内部から破壊する勇者*3
俺の中では勃興したモール文明に安息と終焉を与える為に現れた北斗ケンシロウ

PLは当日朝までキャラのイメージが固まらなくて悩んでいたMS−4さん(id:ms-4)

●PC② MV−12(年齢不明・女)

コロナ:星詠み
ミームグレズ
ブランチ:マシンライフ
(サンプルキャラのしろがねの乙女)
遅刻してきたからすさんに
「遅刻してきたんだから女やれ女。」と言うと
「俺に不可能はないですよ」と答えてつくったのがコレ。スキの無い乙女っぷりでした。完璧。頭を垂れます。
流浪の騎士レイナに勝るとも劣らないね!

 グレズからオリジンに派遣された12体のMVシリーズのひとり。*4しかし姉妹は全てダスクフレア化。彼女だけがカオスフレアとなった。

PLは「バリアント」の表紙見てハァハァしてたからすさん。

●PC③ 伊賀扶零亜斉(いが・ふれあさい)(23歳・男)

コロナ:執行者
ミーム富嶽
ブランチ:忍者
 将軍直属のお庭番衆であり、現在は織田信長のお目付け役として、手足となって働いている伊賀衆の頭目
 伊賀の頭目にのみ受け継がれる次元潜航艇”奈落”を駆使し、いかなる相手でも瞬殺する。
 なお”奈落”は普段は二次元内に畳み込まれて格納されており、傍目にはただの紐にしか見えない(超巨大武器ギャロット相当)。
 伊賀衆は「使えた主が破滅を迎える」という呪いを背負わされて、その呪いを打ち消す為にも織田一族に不惜身命の構えで勉めている。*5

プレアクト用の掲示板に書いたキャラ紹介をまんまコピペしました。
読んで思ったのは

「たいがいにしろ。俺」

PLは俺。

●PC④ カルツ(年齢不明・男)

コロナ:星詠み
ミームコラプサー
ブランチ:エンシェント
(サンプルキャラの放浪の魔王)

 無名祭祀書の写本そのものである魔王。[情報収集]判定に成功すると
「それならここに書いてあるわい。」
と勝ちロールプレイ。魔 王 だ か ら な 。
ヴィンラント国の地下書庫に封印されており、オープニングシーンはGMが勝手にマスターシーン造って演出するほどの魔王っぷり。

PLは明らかにヒルコSSSでPC①をやった時より生き生きしてた辰巳山羊さん。

いやーカオスフレアって面白ぇなー!!

けどMVの攻撃が属性防御で減少された時は

ポキッ

と音を立ててからすさんの心が一瞬折れた。*6
ちなみにからすさんはその後「盾の乙女」を使い出し
「いやーカオスフレア面白いですねー。」
と言っていた。*7

とにかく面白かったよ。また遊びたい。今度は盾二枚構えた童顔の瞳術使い造るね!!*8

■大田式による感想
ひとつのセッションの結果は、ひとつのシステムの結果である。

at Roll&RoleStation

 システムにゲーマーが選ばれるのか、それとも、ゲーマーがシステムを選んでいくのか。
おそらくは、後者の時代が”たった今”確実に到来してきている。
 あらゆる老害(それは乱暴にいってしまえば「既存のゲーム構造」だ)をすべてすっ飛ばして、フォーリナーが直接に弧界と対峙できるセッション、あるいはカオスフレアが直接に造物主と対峙せざるを得ない環境に僕達は”たった今”置かれている。
それは、それまでの”日常”と”異世界”が溶け合って成立している旧くて新しいファンタジーだ。
 新しいその時代では個人がLPに直接ダメージを与えることも可能だし、その逆にダスクフレアが<千羽鶴>でダメージを減少することも可能となる。
 そして「TRPG」は、その誕生以来、個人が幻想をもって現実と格闘する最良の手段の一つとして存在してきた。
その重要性は新しい時代を迎えた。”たった今”以降、確実に増していかざるを得ないし、新しい時代に対応した新しいTRPGは今後も続々と作られていくべきであり、送り出していくべきであろう。

「もっとフレアする!!」
 昨年コンシューマーソフトとして生まれ、タマ姉にを夢見た主人公がいいんちょに対してつぶやいたそんな言葉を、Roll&RoleStationの窓からCOCO’Sを見ながらふと、思い出した。

*1:ここで今回遊びました。椅子がいい。静かなのがいい。空調が効いてるのがいい。5階と6階の階段の間に灰皿があったのがいい。ガム禁止はいやだ。温かい飲み物も置いてくれると嬉しい。以上雑感。

*2:飽きたからもう止めるわ。コレ

*3:「必殺の毒針」でLP直接ダメージ。しかもダメージソースは<根源>

*4:全部ナオンらしい。どこのファティマだw

*5:ちなみにOPで伊賀一族は俺を除いて全滅しましたw

*6:ドラゴンアームズの付属シナリオで天剣士がトループ殴った時と同じ音だったよw

*7:サンプルキャラできちんと遊べるのはシステムの美点。気持ちを切り替えて楽しんだのはからすさんの美点。

*8:コレ造って使ったら、BS<水中>と[つき返し]が出来ない攻撃と<まがまがしき森>持った敵が出てきたらやだなぁ。