読んだもの

隣りのマフィア (文春文庫 (フ28-1))

隣りのマフィア (文春文庫 (フ28-1))

読了。
いやー、面白かった面白かった
メインのストーリーの面白さもさることながら、シチュエーションと小ネタがすごく面白かったよ。
マフィア物とかレザボア・ドックスなどの犯罪物な好きな人は必読。
一番すきなのは映画シンポジウムのエピソード。小説読んで吹いたの久しぶりだ。
ネタバレ含むとこんなカンジです。
主人公は司法取引により裁判でマフィアのドンを逮捕に導く証言を行ったあとで、証人保護プログラムでフランスのノルマンディーに移住させられた*1元カーポ。
んで、主人公のフレッドは自叙伝を戦前のタイプライターで書きながら、周囲にはアメリカ人の作家を名乗っているわけなのですが、そこに公民館から
「今度アメリカ映画
Some Came Running [VHS]

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(日本語題「走り来る人々」)
の上映会が開かれるので、アメリカの作家であるあなたにぜひゲストとして来て頂いてコメントをもらいたい。」

と魔の手が。

FBIの監察官が止めるのも聞かずにそのシンポジウムにのこのこ行くと、

上映時間になっても映画が始まらないので観客達がいぶかしんでいると職員が現れて

「すいません、業者の手違いで

Some Came Running [VHS]

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ではなく
グッドフェローズ スペシャル・エディション [DVD]

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が来てしまいました。」
もうここからが面白いのですが後は各自で読まれることをお勧めします。

*1:最初はアメリカのユタ州に逃げていたがあまりにもマフィアが執拗なので国外逃亡にw